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ペチュニア再考       2016/3

 昨年末の暖冬から1月末の記録的な寒さを経て、最近は三寒四温の季節となってきましたが、皆様のベランダにあるプランターや鉢、花壇の植物たちは元気でしょうか?
寒さで多少クタっとなってもすぐに復活するパンジーやビオラは寒さの峠を越えて、冬場以上に綺麗な花色、花数の多さを見せている頃だと思います。彼らは元々春に咲く植物であるため、これからの時期は当然元気で生育も活発になります。

 一方で、パンジーが長持ちすることで割を食った植物の代表格がペチュニアでしょうか。パンジーが終わった後にペチュニアを植えるつもりでもパンジーが元気に咲き続ける限り、そこにペチュニアを植えるスペースはありません。天寿を全うしたパンジーを見送る頃には売場からペチュニアは姿を消しつつあり、暑さにさらに強いニチニチソウが元気にスタンバイしていることでしょう。一体、ペチュニアを植えるにはどうしたら良いのでしょうか。
一方で、各種苗メーカーは近年、ペチュニアの新品種を多数世に送り出しています。
前年秋に行われる業者向けの展示会ではメーカーごとに特徴異なるペチュニアを数多く展示しているため、あれもこれも売ってみたいと目移りしてしまいますが、残念ながら売場面積は限られているため、名古屋園芸のお客様にはぜひこれを育てていただきたい!という品種を厳選し予約して参りました。

 例えばサカタのタネの  恋べに という新しいペチュニアがあります。白を基調とした花弁の外側にピンク色の模様がほんのりと乗っている、春らしい明るさと華やかさを兼ね備えた品種です。
また、華やかとは対照的な品種改良の流れとして、シックなペチュニアという一群も近年品種数が増えてきました。M&Bフローラの ビンテージローズ の様な落ち着いた色合いのペチュニアは、エレガントな寄せ植えを作るときに活躍する素材となりそうです。
さらには新品種として、ナイトスカイという変わり種も登場しました。花弁が星のきらめく夜空を表現しています。

 しかし、最初に申し上げた様に、植えるスペースが無いのであれば折角のきれいな品種も日の目を見ないまま次のシーズンへと移ってしまいます。
豊富に揃うペチュニアをどうしたら楽しめるか、解決策としては次の3つが考えられます。
①4月中下旬にパンジーとのお別れをする。
②異なる植物の流れをもつ鉢を用意する。
③売場から無くなる前に購入し、一旦小さな鉢に仮植えしておく。

 ①はもうこれ以上鉢を増やせない、置く場所が無い、といった方向けです。ペチュニアの最も多く出回る4月の中下旬までパンジーを楽しんだ後、抜き取り、そこにペチュニアを植えます。
まだまだ元気なパンジーを抜き取るのはかわいそうですが、今まで楽しませてくれたことへの感謝の気持ちを持つことが結局大事なことかもしれません。

 ②はそもそもペチュニアの前任者をパンジーとしないことです。4月頃に終わりを迎える苗を選んでおくと、タイミング良くペチュニアを植え込むことができます。 チューリップ、アネモネ、ラナンキュラス、プリムラあたりの年末から4月上旬まで楽しむ植物が適任でしょう。パンジー、ビオラを植えた鉢は5月頃に暑さに強い花、例えばニチニチソウやトレニアと入れ替えるなどして、計2通りのローテーションを設けることで、季節が重なる異なる種類の植物を同時に楽しむことができます。

 ③は今植わっているパンジーが枯れるまで待つパターンです。待っている間に売場から無くなってしまわない様に、欲しいペチュニアを予め購入しておきます。
ただしそのまま購入時のポットで水やりだけしていても土不足で徒長してしまうため、直径12~15㎝くらいの普段使っていない鉢に仮植えしておきます。多くのペチュニアは生長して茎が伸びるごとに2~3回、全体を軽く切り詰めると脇芽が生長し、花も多く付くようになります。パンジーと交換までの待っている間にその作業をやっておくと5月からすぐに満開のペチュニアを楽しむことができます。

   

恋べに

ビンテージローズ

ナイトスカイ

豪華に咲かせる! タキイのペチュニア

 今年のラベル付き9㎝ポットのペチュニアは、タキイ種苗のラインナップがグーンと増えます。大きなグループとしてはギュギュシリーズとドレスアップシリーズに分けられます。

 まずギュギュシリーズについてですが、その特徴としては名前の示す通り、花密度の高さが第一に挙げられます。これはギュギュの性質として茎が間延びしにくく、分枝力が旺盛な点が関わっています。さらにある程度株が生長した時に脇芽の分枝を促すために切り戻しを行うと、より花数が多くなり、コンパクトに ギュギュ っとまとまった株姿のペチュニアがお目見えします。一重8色と八重3色の計11色が4月中旬より入荷予定です。おすすめは一重のグレープアイス。昨年新登場の比較的新しい色味で、青系の脈状模様がエレガンスな雰囲気を醸します。

 一方で、ドレスアップシリーズはと言うと、一つ一つの花が立派な八重咲きの花の豪華さが目を引きます。今年は下に掲載したライムを販売します。梅雨の時期でも涼しげな印象を受ける淡いライムイエローは高級感も漂います。
そしてドレスアップシリーズには、ドレスアップ ネオ と呼ばれる花径9㎝にも至る巨大輪八重咲きタイプもあります。握りこぶしに近い大きさの花が咲き乱れる株を育て上げることが出来たならば、ペチュニア栽培においては免許皆伝と言っても過言ではないでしょう。

 春から夏にかけては多くの植物が生長期とする季節です。購入時には花どころか枝数もまだまだの状態かもしれませんが、植物の短期間の生長を実感するにはペチュニアのラベル苗が打って付けです。ボリュームある株に生長することを夢見て、国内大手種苗会社渾身の品種に春夏シーズンの花飾りを託してみてはいかがでしょうか。

   

ギュギュ グレープアイス

ドレスアップ ライム
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