タイトル(巻) : 画本野山草 えほんのやまぐさ
冊数 : 全5冊 (巻之一に記載)
別書名:  
著者編者名 : 橘保国(たちばなのやすくに)//〔著〕
出版年 : 1755 宝暦5年
注記 : 草花、花木185種を図示、名称ほかに短い注を加え、所々に

詳しい解説を載せる。図は寄せ植え式に見開きに描かれている。

当時すでに栽培され、かなり普及していたらしい渡来植物を多く

載せている。

写真
   六ツ出(むつで) 杜若
  写真
注釈 かきつばた 紫燕花 六ツ出 五ツ出 しぼり○○
五月 四季さき

花数多し四季咲あり、ねずみ色有 白有 紫有 地む
らさきに白の斑入あり 鷲の尾といふ地白に紫の粟(ななこ)絞
一処に入を舞鶴といふ地あいききやうにて花殊外(ことのほか)
りん有 濡きぬといふ白六えう有 むらさき六えう有
大八ツはしといふもいろ紫花すぐれて大りんなり 村雲といふは
地うすねずみにむらさきのしぼり少し入これに六えうあり一種
摂州吹田辺に花あり いろ舞つるのごとくはなびら一ぱいに
粟絞入
見事也 其他色立しぼり立ちちがひ有も有悉(ことごと
く)のするに暇(いとま)あらず

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