福州府志に出たり。倭俗あやまりて杜若をば かきつばたといふ。杜若は別物なり。かきつばたに紫 白黄淡むらさきの数種あり。むらさき翠(みどり)なるは多 し。又四時に花ひらくあり。ともに水中によろし。 圃中にもふ。水中にうふるにはしかず。黒泥田土に よろし。大瓶にもうふへし。又石灰にて作れる小池に うふるもよし。わかちうふるにはるの初秋の頃よし和名 をかほよ花と云うよし蔵玉(ぞうぎょく)にみへたり
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