書名 : 草花絵前集 くさばなえぜんしゅう
冊数 : 全3冊
別書名:  
著編者名 : 伊藤伊兵衛(三之丞)//〔著〕
出版年 : 1699 元禄12年
注記 : 四季の草花百余種のついて自ら描いた図とともに述べたもの。
前集のみで後集は未刊。増補地錦抄より前にだされ、
園芸図譜のはじまりともいえる。
写真 上巻

○かきつばた
○花は白 ○むらさき ○村雲
○ぬれさぎ ○らせうもん(羅生門)
○わしの尾 ○六やう(六葉) 
○はしひめ(橋姫)

さまさまいろの異あり
花形は何れも
おなじ事なり
四月にさく

中にも
四季といふは
四節に花咲く
色はむらさき
 

写真 ○鷲の尾杜若
花形はつねのかきつばたの
ごとくにて
絵書(えがき)し墨所(くろきところ)の
色瑠璃紺よりもっと
光ありて藍にてそむるがごとく
花中に白きすぢ有
またまわりもしろし
四月よりさく
かきつばたに養子(やうし)という事有り
吟味なく
買納(ととのへ)は来年の 花違ふ
地錦抄にくわしくしるす
夏にいらぬことなれど
初心人(しろふと)は来年花かわるとて
かきつばたの 難にするゆへ書
注釈   


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