水あげのポイント

 

切り戻し
切り口から2〜3cmのところを斜めに切り、水につけます。斜めに切ることにより、水の吸い口が広くなるため、水の上がりがよくなります。水替えをするとき、ついでに切り戻しをすると花持ちがよくなります。
例  切花全般

 

湯あげ
沸騰した湯の中に切り口から5cm程度、3〜5秒ほどつけ、すぐに水につける、”ショック療法”です。このとき葉や花を新聞紙で巻き、湯気がかからないようにしましょう。なお熱湯を使いますから、やけどには十分気をつけてください。

例: バラ  トルコキキョウ  ダリア カスミソウ  デルフィニウム  ブプレリューム  マーガレット  など (特に小花に行います)

 

たたく
水を吸い上げにくい種類に使います。切り口から5cmくらいまでを、ハンマーや木づちで切り口がわれる程度までたたきます。ハサミで割るのが難しい時に使います。ハンマーで指はたたかないようにご注意ください。
例  ユキヤナギ  ノイバラ  ヒペリカム ドウダンツツジ  サクラ  ビバーナム  など

 

割る
茎がかたい枝物の切り口から5cmくらいまで、ハサミで縦に十文字に割ります。
例  ドウダンツツジ  枝物全体

 

焼く
「たたく」の作業をやった後、切り口から3〜5cm位までのところを、炭化するまで火で焼き、すぐ水につけます。花や葉に熱気が当たらないように、ぬれた新聞紙で巻いてからおこないます。火を使うのでやけどには十分に気をつけてください。
例  ブルーベリー  ポインセチア など

 

お酒につける
「焼く」の項目の作業の後、切り口をお酒に10秒程度つけます。お酒の種類(日本酒、焼酎、ウィスキーなどどれでも可)、銘柄、甘口、辛口は問いません。その後、深い桶に水をしっかり入れて水あげします。一度水あげに使ったお酒は飲まないでください。
例  ボタン  アケビ  クリ  ヤマブキ  ミナヅキ  フジ  など 

 

お酢を入れて湯あげ
熱湯の中にお酢を少々入れて、茎を5秒程度熱湯につけてから、すぐに水につけます。
例 ススキ  など

 

ハッカ油につける
「たたく」の項目の作業のあと、切り口をハッカ油の原液に数秒つけてから水につけます。
例  クレマチス など

 

ミョウバンをつける
「たたく」の項目の作業をやった後、たたいたところ全体にミョウバンをふりかけて、古いハブラシでよくこすり付けます。
例  ハギ  クズ  ブッドレア  など 

 

ミョウバンをつける  (アジサイ編)
「たたく」の項目をやった後、アジサイの茎の中の白いところを、ハサミなどの先で取り除きます。たたいたところ全体にミョウバンをふりかけて、古いハブラシでよくこすり付けます。
例  アジサイ
1 たたく
2 中の白いところを取り除く
3 ミョウバンをふりかける
4 ミョウバンをハブラシでこすり付ける
5 このあと、水につける

 

浅水
飾るとき、水の深さを3〜5cmにします。茎の痛みの防止、ゆっくり咲かせたい時に効果があります。
例  ガーベラ、   チューリップ  アネモネなど球根類