花で彩り、初秋を楽しむ 2015/9
~重陽、お月見、秋彼岸~
日本人は季節を大事にし、その季節ごとに楽しむということを昔から楽しんできました。名古屋園芸でも日本の伝統的な行事をお花で楽しむことはできないかと考えてきました。花かがみ3月号では桃の節句を取り上げ今回の9月号でも秋を彩る日本のイベントをお花で楽しもうと思います。
*中秋の名月(お月見)
今年の中秋の名月は9月27日です。お月見とわかってはいても現代の感覚でどのように楽しむかというと少し考えてしまうところがあります。そこを一花、一鉢、お花を飾ることによって楽しむことができるのではないでしょうか。菊を月やおだんご、そして兎にと自由にお花で楽しむことができます。
また切花で楽しむ人もいれば、根っこのついたものが良いという方もおみえでしょう。もちろん寄せ植えで楽しむこともカンタンにできます。名古屋園芸がご用意したもので楽しむのはもちろん、ご自分で寄せ植え、アレンジメントを作ってみるのもお月見を楽しむひとつです。材料選びはもちろんアドバイスしますので、気軽にスタッフまでどうぞ。
*重陽の節句
9月9日は、五節句のひとつ「重陽の節句」です。菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいますが、知らない方も多いでしょう。今では五節句の中でも影が薄くなりましたが、五節句を締めくくる行事として、昔は最も盛んだったといわれています。
日本では平安時代初期に貴族の宮中行事として取り入れられました。当時は、中国から伝来したばかりの珍しい菊を眺めながら宴を催し、菊を用いて厄祓いや長寿祈願をしていました。
名古屋園芸では桃の節句だけでなく、この菊の節句もみなさんに楽しんでもらえるように提案していきたいと思います。
*秋彼岸
9月は秋彼岸の時期でもあります。祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日。お供え物をお渡しする機会が難しいとおもわれる方も多いと思います。このような機会にお花で気持ちを表してみてはいかがでしょうか。
ススキにパフィオをあしらう
タカノハススキなどの草花にランのパフィオがアクセントになって面白い秋の一鉢。
遊び心いっぱいのアレンジ
月に見立てたピンポンマムとお供えのおだんごに見立てた白いマム \7,000+税
パープルファウンテングラスの
寄せ植え お月見に合わせてグラス類をたっぷり使い秋の風情を演出 \10,000+税
アレンジメント 月を眺める兎 \3,800+税 小ぶりなアレンジでも1つあるだけでお月見を十分楽しむことができます。
マムのギャザリング
器を変えるだけで菊も素敵な1鉢に様変わり。 重陽の節句にぴったりの1鉢 \3,000+税
ミックスマムのアレンジメント
色々な菊を使って瀬戸の伝統鉢にあしらいました。
\7,000+税
リンドウのギャザリング
\2,000+税(1鉢)
小ぶりなリンドウですが1鉢あるだけで十分秋を演出することができます
コチョウラン‘マンタ’陶器鉢ギャザリング \6,000+税 サイズ的にも大きくなく、お供えしたとき邪魔にならない手頃なサイズがポイント。