Green Life 多肉植物のキホン 2018/8

ここ数年、園芸ファン以外の方からも注目されている多肉植物。ぷっくりとしてみずみずしい葉の質感や、個性的なフォルム。加えてお水やりの頻度が少なくてすむ事からも、お部屋のインテリアにという方が増えています。ですが当然生きている植物なので、ただ置いておくだけで…というわけにはいきません。
せっかく買った植物に元気がなくなってがっかり、なんて事にならないように、季節ごとの管理の仕方を一緒におさらいしてみましょう。
*春・秋の管理*
穏やかな気温と日光で生育が活発な時期です。なるべく外の日当たり・風通しの良い場所で管理する事で美しく元気良く育ちます。日光不足になると、色があせたり茎がひょろひょろと間延びして軟弱になってしまいますので、室内に置かれる場合はなるべく日当たりの良い窓辺などに置いてください。
どんどん育つ時期なので、お水も欲しがります。土が乾いたら鉢底まで流れる程度しっかりと水やりしてください。
*夏の管理*
暖かい国のイメージが強い多肉植物ですが、ほとんどの種類は夏の暑さには弱いです。7~9月の時期はほとんど生育が停止しますので、水やりはほとんどしません。月に1回程度、霧吹きで葉水をする程度で大丈夫です。涼しくなった夕方に行いましょう。直射日光は強烈すぎるので、明るい半日陰で管理しましょう。
一部、暑さに強い「夏型」(アロエ属・アガベ属など)はまだまだ生育が活発な時期なので、土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
*冬の管理*
ほとんどのタイプが寒さに弱いです。できるだけ暖かく日当たりの良い室内で管理しましょう。夏同様に生育は停止していますので、水やりはほとんどせず葉水を月1回程度、なるべく気温のある日中に行いましょう。
一部、冬から春にかけて生育する「冬型」(メセン類やアエオニウム属など)は、土が乾いたら水やりをしてください。冬型と言っても外のような寒さには耐えられませんので、室内の日当たりの良い場所に置いてください。
基本的な管理を簡単にまとめましたが、途中でお話した通りどの種類も同じ管理というわけにはいきません。それぞれ生育する時期により「春秋型」「夏型」「冬型」の3パターンに分類されていますので、まずはその植物が何型なのかを知り、特徴を理解してあげる事が第一歩です。
置き場所と水やりのポイントさえおさえれば、毎日お世話する手間はほとんどなくお手軽に育てられる多肉植物。お気に入りの品種を一鉢でじっくりと育てて成長を見守るのもいいですし、オリジナルの寄せ植えを作ってSNSにアップして自慢したり、プレゼントにしてもきっと喜ばれますよ。毎日忙しさに追われる方にこそオススメ、手間をかけさせず癒しをくれる多肉植物をお部屋に一鉢いかがでしょうか?
*丸みが可愛らしいコチレドン ペンデンスと、個性的なウェーブが魅力のクラッスラ リップルジェイド。シンプルな陶器鉢に合わせてモダンなインテリアにも馴染みます。