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ゼラニウム   2021/5

 ゼラニウムは、ガーデニングの素材としてゆるぎない地位を築いてきましたが、特に近年は若い世代の女性から圧倒的な支持を得るまで進化してきました。30~40代の女性を中心とする熱狂的なファンは「ゼララー」と呼ばれています。ベゴニアファンにはいまだこのような愛称はなく、「ゼララー」の熱い情熱が伝わってきます。

<ハイブリット・ゼラニウム
 ゼラニウムの近年の世界的な品種傾向ですが、ハイブリッド系と呼ばれる新しい形質の系統が増えています。従来の種子系品種に比べ、生育が非常に旺盛で花も派手で大きく、色彩も多くなってきています。ハイブリッドゼラニウム(ハイブリッド系)と呼んでいるのは、ゾナル系とアイビー系の種間雑種となります。
花も従来の品種に比べ1.5倍ほど大きくなり、カリオペ ダークレッド は花径が5㎝ほどになります。ハイブリッドなので種子は不稔のものが多く、そのため種子ができないので逆に花は長持ちします。
ハイブリット種で今年の注目は「プリティリトルピンク」です。この品種はなんといっても花茎の数が抜群に多く、シクラメンが咲いているような草姿になります。覆輪ピンクの花もかわいらしく今年のおすすめ品種です。
<センテッド・ゼラニウム
 葉に香りがいい系統をセンテッド・ゼラニウムと呼びハーブとして扱われています。「ブルボン・ローズ」はまさにバラの香りで、実際香料の原料としてもつかわれています。「レディー・スカボロウ」はイチゴの香り、アップルゼラニウムは文字通りリンゴの香り、シトロネルムはレモンの香りがします。
<葉の模様が美しい、斑入り葉ゼラニウム>
 幕末に欧州から入ったゼラニウムですが、日本では伝統的に葉を観賞する系統を選抜してきました。明治末や昭和初期に大流行し、番付も発行され高価で取引されました。昭和初期の番付の載っている品種はいくつかが現存しており今なお愛好家によって栽培されています。


ハイブリット・ゼラニウム
‘プリティリトルピンク’

センテッド・ゼラニウム
‘シトロネルム’

ゼラニウム‘真鶴’
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